

うひー、お金がいくらあっても足りません。
ブラジル音楽のリイシュー・ラッシュに、もうお財布はカラッポです(泣)。
『エスコーラ・ジ・サンバの歴史』ボックス、シャンゴー・ダ・マンゲイラの全4作、
モレイラ・ダ・シルヴァのボックス第2弾と続いて、
今度はクアルテート・エン・シーのアメリカ録音盤ですよ。
ブラジル音楽ファンには、ほんと嬉しい悲鳴であります。
いやー、それにしてもジスコベルタスにはアタマが下がります。
クアルテート・エン・シーあらためザ・ガールズ・フロム・バイーア名義の2作に目を付けるとは。
かつて日本でCD化されましたけど、オリジナル盤のレコードは持っているので、
日本盤なんぞいらんわいと、アメリカでのCD化を待っていたんですが、
まさかブラジルでCD化されるとは思いもよりませんでした。
しかもアメリカ・デビューの67年作の方は、3曲のボーナス・トラック付。
ジスコベルタス様には、深く深くコウベを垂れるほかありませぬ。
クアルテート・エン・シーのアルバムで一番好きなのが、
ぼくはこのアメリカ盤2作なんですけど、そういう人ってけっこう多いんじゃないでしょうか。
彼女たちのアルバムは、60年代のフォルマ、エレンコ、70年代のオデオン、フィリップスと、
どの録音もその高度な音楽性に感服はしても、なかなか愛聴はしにくいんですよねえ。
でも、このアメリカ・ワーナー盤は、
親しみやすいストレイトなボサ・ノーヴァ作品となっていて、小難しさとは無縁。
とりわけ2作目の“REVOLUCION CON BRASILIA” のポップさは、
彼女たちのアルバムのなかでも随一といえます。
アメリカ人相手だから、わかりやすくしたってことなんでしょうけど、
エン・シーのアルバムで一番リラックスして聞ける、ボサ・ノーヴァ・コーラスの最高傑作です。
この2枚が復刻したとなると、同じアメリカ・ワーナーから65年に出たドリヴァル・カイーミの
“CAYMMI AND THE GIRLS FROM BAHIA” もCD化して欲しくなりますね。
ジスコベルタス様、よろしくお願いしまする。
The Girls From Bahia "PARDON MY ENGLISH" Discobertas DB162 (1967)
The Girls From Bahia "¡REVOLUCIÓN CON BRASILIA!" Discobertas DB163 (1968)