
何年か前、マルチーニョ・ダ・ヴィラのデビュー・アルバムが、
本場ブラジルのどのディスコグラフィーにも欠落しているのに気付いてフンガイし、
記事に書いたことがありました。
https://bunboni.livedoor.blog/2009-10-08
超マイナーなレコード会社から出たため、忘れ去られていたとゆーか、
知られざる存在となっていたマルチーニョのデビュー作ですが、
なんとこのレコードをつい最近ジスコベルタスがCD化。
さ~すがジスコベルタスと思って、CDが届いてみたらびっくり仰天。
なんとぼくが持ってるレコードと、ジャケットが違う!
CDは、しゃがんでパンデイロを叩いているマルチーニョの写真が
大きく中央にデザインされていて、青の縞パンツに赤のトレーナーと靴下がオシャレ。
えー、なにこれ! カッコいいんですけどっ!!
斜めに配したタイトル・ロゴといい、すっごくファンキーなデザイン。
これに比べたら、ぼくの持ってるレコードのデザインはものすごくスクエアで、
つまらなく見えてしまいます。
ジスコベルタスはいつもオリジナル・ジャケットを採用しているので、
こっちがオリジナル・ジャケットだってことだよなあ。
ぼくが持ってたのは、オリジナルじゃなかったのか。
がーーーーーーーーーん! レコード入手から四半世紀経って知る真実。
うわ~ん、ショックー。同じデザインのEPも持っていたし、
シッドから出た再発LPも同じ写真が使われていたので、
まさかこのレコードがオリジナルではないなど、考えも及びませんでした。
む~、レコード道は奥深い。しみじみ感慨にふけっていたら、
なんとその数日後、このホンモノのオリジナル盤を、ネットで見つけちゃいました。
うひゃあ、こんなめぐり合わせってあるんでしょうか。ジスコベルタスのCDを手に入れ、
オリジナル盤の存在を知ったショックもさめやらぬ間に、
たて続けにそのレコードが見つかるなんて。
ひと月後、アルゼンチンのネット・ショップから無事届き、感涙にくれましたよ。
長年レコード・ハンティングしていると、
不思議な偶然やめぐり合わせを体験するものですけれど、
今回もまさにそんな出来事でした。
[LP] Martinho Da Vila e Seus Convidados "NEM TODO CRIOULO É DOIDO" Discnews DN68/8 (1968)