
うわぁ、ついに復刻されましたか。
沖縄民謡の名グループ、屋良ファミリーズのコンプリート集。
これは快挙ですよ。いやぁ、どれくらいCD化を待ち望んだことか。
屋良ファミリーズについては、
洋楽とチャンプルーした異色曲が2000年を越えたあたりに再評価され、
レア・グルーヴという予想外な方向からコンピレに収録されたり、
シングル盤が復刻されたことがありました。
しかしクラブDJが飛びつくような録音以前の、
伝統的な沖縄民謡時代の曲を含めて復刻されることはついぞありませんでした。
フォーシスターズやでいご娘が、初期CD時代の96年に復刻されていたのに比べ、
屋良ファミリーズがかなり遅れを取っていたことは事実でしょう。

66年にマルタカから出た屋良ファミリーズゆいいつのレコードを
昔から愛聴していた自分にとっては、CD化は長年の悲願でした。
というのも、屋良ファミリーズは、そのポップ・センスとグルーヴ感において、
フォーシスターズやでいご娘を凌ぐ魅力のあるグループだからです。
そのポップ・センスが後年に「ボサノバ・ジントーヨー」「ゴーゴー・チンボーラー」という
怪曲を生み出し、バツグンのグルーヴ感が「ナナサンマル音頭」で発揮されました。
今回の復刻CDは、初期のマルタカ時代(65-68)の14曲に、
RBC(琉球放送)時代(66-69)のシングル4曲
(「ボサノバ・ジントーヨー」「ゴーゴー・チンボーラー」「白浜ブルース」「海やからー」)に、
78年に音工から出た交通方法変更のキャンペーン・シングルの2曲
(「ナナサンマル音頭」「交通安全数え歌」)がまとめられています。
レア・グルーヴ趣味から屋良ファミリーズに接していた若いファンには、
ぜひマルタカ時代の沖縄民謡を聴いてもらって、その魅力を発見してもらいたいな。
朝健のバチさばきを大フィーチャーした
「太鼓囃子と安里屋ユンタ」のグルーヴは、古びることがありません。
ブックレットには、次女の広美さんと三女の久枝さんのインタヴューから得られた
バイオグラフィのほか、全レコード・シングルのジャケットが載せられ、
貴重な写真も多数掲載され、申し分のない復刻となっています。
「ルーツ・オヴ・チャンプルー」と呼びたいポップな沖縄音楽がここにあります。
屋良ファミリーズ 「屋良ファミリーズ 全曲集」 トロピックナイト TNR006
[LP] 屋良ファミリーズ 「琉球民謡集」 マルタカ TR5004 (1966)