
うぉー、ナズとDJプレミアのジョイント・アルバムがついに!
20年越しの実現なんですか。感慨深いものがありますねえ。
ギャング・スターのリユニオン・アルバムでも告白しましたけれど、
90年代のイースト・コーストのヒップ・ホップで
ようやくヒップ・ホップに開眼できた当方なので、
この記念碑的アルバムのリリースは楽しみにしていましたよ。
巨匠の風格すら感じる仕上がりは、一時代の歴史を築いた両者だからでしょう。
本作で聴き取れるのはストリート感ではなく、成功者の自信であり貫禄。
プレミアが生み出す硬質で鋭利なサウンドと
ざらついたナズのフロウとライムのコンビネーションは、間違いなく最高峰です。
ウィルソン・ピケットの ‘Get Me Back on Time, Engine Number 9’ を
サンプリングした ‘GiT Ready’ なんて、プレミアの真骨頂じゃないですか。
これぞブーンバップといったチョップの職人技には、シビれるねえ。
重厚さと洗練を併せ持ったサウンドは、
2020年代の今もってヴィヴィッド。
オールド・スクールじゃなくって、レジェンダリーなクラシックですよ。
続く ‘NY State of Mind Pt. 3’ にもウナりました。
言わずと知れたナズのデビュー作のヒット曲ですけれど、
なんと今回は、誰もが知ってるビリー・ジョエルの ‘New York State of Mind’ の
冒頭パートを、切り刻むこともなしにまるごとサンプリングしています。
年齢を重ねたいまの二人だからできたことでしょうねえ。

最後に嬉しいのが、CDのジュウェル・ケースに描かれたグラフィック。
このグラフィックはLPにはなく、CDとカセットのみ。
CDラヴァーにはたまらないプレゼントです。
ソフトケースへの入れ替え不可ですね。
Nas+DJ Premier "LIGHT-YEARS" Mass Appeal MSAP186D2CD (2026)