
エディション・レコーズの創設者デイヴ・ステープルトンの14年ぶりのアルバム。
ご本人にとっても、14年でエディション・レコーズが
これほど重要レーベルへと飛躍するとは、想像しなかったんじゃないでしょうか。
ステープルトンが弾くローズとシンセサイザーに、ジョン・グードのベース、
エリオット・ベネットのドラムスを中心に、アルト・サックス、トランペット、ギター、
ヴァイオリンが加わるという編成。
この冬 “KHMER LIVE IN BERGEN” をヘヴィロテしていたので、
ニルス・ペッテル・モルヴェルが参加しているのは嬉しい限りです。
これもエディションから出ていたんだよね。
https://bunboni.livedoor.blog/2025-10-26
UKらしいエレクトロニクスとアンビエント/ダウンビートを通過したサウンドは、
近年のエレクトロニック・ジャズというよりUKクラブ・ジャズの延長線上で、
エレクトロニック・ジャズとトリップ・ホップが同居している印象ですね。
ステープルトンがメンバーのスローリー・ローリング・カメラと近い音楽性かな。
都会の夜を演出するシャレオツな一枚ともいえます。
ドラムンベースを下敷きにしたひっかかりのあるビートを
軽快に叩く、エリオット・ベネットのドラムスが心地良い。
アルバム・タイトルを想起させる内省的なサウンドスケープはトリップ感に満ちていて、
抒情を誘うフックの利いたメロディやキャッチーなコード進行が、
静かにくゆらせる炎をかたどっています。
Dave Stapleton "QUIET FIRE" Edition EDN1290 (2026)