
えぇ~?
シランダの女主人とバイーアのディーヴァが共演とは、
想像だにしませんでしたねえ。ていうかダウージって、今も歌っていたのか。
10年以上その名を聞くことがなくなっていたけれど。
リア・ジ・イタマラカーの20年作は、
オーセンティックなシランダをベースにしながら、
ハイブリッドなプロダクションでシランダをアップデイトした快作でした。
20年のベスト10にも、迷うことなく入れましたからね。
すっかりその名を忘れていたダウージは、
セルソ・フォンセカがプロデュースしたデビュー作で一躍時の人となったシンガー。
当時ブラジリアン・ソウルのリヴァイヴァル・ブームで、
UKのクラブ・ジャズと共振したシーンのど真ん中にいた人でしたね。

30年ぶりに聴き返したけれど、
ジョルジ・ベンの ‘Chove Chuva’ のカヴァーはやっぱ秀逸。
う~ん、カッコいいじゃないですか。
セカンドは、セルソとUKプロデューサーのウィル・モワットの共同プロデュース。
こちらではミリアム・マケーバの ‘Pata Pata’ をカヴァーしてました。
そんな意外な二人を結び付けたのは、 リアの30年来のマネージャーで、
シランダ・プロダクションのディレクターでもある、ベト・エース。
リアがサン・パウロやリオを行き来するなかでダウージと共演するチャンスがあり、
出会う前からダウージを「この子、すごくクール!」と思っていただけに、
会ってすぐに意気投合したそうで、ベト・エースの企画は渡りに船だったようです。
レパートリーはシランダやココのほか、リアがお気に入りのボレーロに加え、
多くの新曲が選ばれています。楽曲を提供したのは、
リアの前作でも曲を提供していたシコ・セザールをはじめ、
セウ、エミシーダ、オットー、元コマドリ・フロジーニャのカリーナ・ブールに、
バイアーナシステムのヴォーカル、ルッソ・パッサピッソといった面々。
元ナソーン・ズンビのドラマー、プピージョが音楽監督を務めた本作は、
ダブやエレクトロなど現代的な手法を使って、
豊かな音のタペストリーを織り上げています。
ノルデスチとバイーアを繋ぐアフロ・ブラジリアン・ミュージックに、
アフリカ起源のカリブ音楽の要素も取り込んで、
ブラジル黒人音楽の伝統を再解釈した意欲的な力作です。
Lia De Itamaracá & Daúde "PELOS OLHOS DO MAR" SESC CDSS0221/25 (2025)
Daúde "DAÚDE" Natasha NAT1001-2 (1995)
Daúde "#2" Natasha 292.101 (1997)