
バンド・メンバーとともにマダガスカルの故郷へ帰還して
レコーディングした前作から1年。
ダミリの新作は、ギター1本でツァピキを演奏したギター・アルバムとなりました。
ツァピキのギター・ソロといえば、テタのアルバムがありましたけれど、
ピンと張りつめた緊張感と速弾きの下降リックを聞かせるテタのアルバムと違い、
ダミリのギターは、ゆったりとタメの利いたリズムでフィンガリングしていて、
二人は対極ともいえる個性の持ち主だということに気付かされました。
ダミリはアクースティック、エレクトリックの両方を弾いていますが、
エレクトリックはエフェクターを通さないアンプ直結で、
素のままのギター・サウンドが楽しめます。
バンドだと荒々しく激しいビートやトランシーなグルーヴに耳を奪われ、
ギターが生み出している深淵なハーモニーや、豊かなサウンドを聞き逃しがちとなるので、
こうしたリズム・セクションなしで、ギター一本で聴けるのは格別ですね。
ダミリのギター・プレイにはさまざまなりヴァリエーションがあり、
曲ごとに多彩なテクニックを披露しているのにも耳を奪われます。
またこのアルバムではダミリ自身が歌う曲もあって、
素朴ながら味わいのある歌を聞かせてくれます。
スタイルこそ違いますけれど、ハワイのスラック・キー・ギターを独奏で聞かせる
ダンシング・キャット・レーベルの作品に通じる作品で、
広くギター・ファンに聞かせたいアルバムですね。
Damily "FANJIRY" Bongo Joe BJR119 (2026)













